農業共済新聞の紹介

近畿版京都支局記事

2018年2月3週号

力になります 就農目指した移住の不安を解消

二ノ倉 順子さん 伊根町

 就農目的での移住を考えている人に、地域の良さや子育て環境の素晴らしさを伝え、移住を支援する活動を行う伊根町の二ノ倉順子(にのくらじゅんこ)さん(55歳)。4年前に女性農業士を務め、昨年京都府の「農林水産業功労者表彰」を受賞するなど、農林水産業の振興・発展に貢献している。

二ノ倉さん

「主婦目線で不安を解消してあげたい」と二ノ倉さん

仲間のみなさん

支援を通じて知り合った仲間と楽しく情報交換。左から岡本厚子さん(35歳)、二ノ倉さん、川村美紀さん(45歳)

 自身も兵庫県神戸市からのIターンだったという二ノ倉さん。会社勤めをしていた夫が就農を決意したことを機に、2003年春、当時よく遊びに来ていた伊根町へ家族で移住した。
 移住後はミズナや「九条ねぎ」を育てるという、都会的な生活とは正反対の毎日。まだ小さい子どもを抱え、初めは戸惑ったという。
 しかし、伊根町の人々の温かさに触れ、祭りや運動会などを通して地域に溶け込めた。「天気のように人生にも曇りと晴れがあって良いのだ」と、都会にいた頃よりリラックスした生活を送っている自分に気が付いた。

今度は自分が次の世代に

 「移住を考えている家族、特に奥さんは、地域になじめるかや、子育てに関する不安を持っています。Iターン組の年長として、主婦目線での経験や地域の魅力を伝えています。これまで多くの人に助けてもらい、自分がこんなに良くしてもらったのだから、今度は自分が次の世代にしてあげたい」と笑う。
 伊根町企画観光課の向井主事は「田舎への移住は地域とのつながりを大切にしないと失敗します。二ノ倉さんには、そのつながる決め手となってもらっています」と話す。周囲からの期待も高く、今年4月からは京都府農業士会女性部の会長を務めることになっている。
 「大学生となった長男が、(将来)帰ってきたいと言ってくれた時は、伊根に来てよかったと胸が熱くなりました」と喜ぶ。「そろそろ新しいことを始めたい」と心が躍る。


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